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1 漆   2 カシュー   3 柿渋
 
1 漆 ※漆の取扱上のご注意
<摺漆仕上げ技法>
(1)木地調整
 サンドペーパーを当木(消ゴムを応用)に巻いて、木地が滑らかになるよう、#を順次、中から細かいものに移行させ丹念に磨き上げる。


(2)第1回摺漆
 調整された木地を拭き上げる。この折、しっかり絞った濡れ布巾をもって、気孔を塞ぐ木粉を除去するよう丹念に拭き上げて、水分の発散後に摺漆を施す。漆は一層透明性を強め、通常より深く濃い褐色の木肌が得られる。
 生漆を小皿または鉢に移し溶剤で薄め、ヘラでまんべんなく攪拌するように混ぜ合わせる。(漆と溶剤を等分量)
 まず、タンポ状の綿に漆を付け木地に摺り込んで行くわけであるが、1回目の摺漆は木地に漆が充分浸透するようたっぷりと行う。


(3)摺漆拭き上げ
 漆が充分に摺り込まれたのち、漆の斑を均一にするように摺漆用紙で丹念に拭き上げる。


(4)乾燥
 漆の乾燥は温度と湿度によって硬化するもので、通常は漆風呂に散水し乾かすのであるが、ここでは最も簡便な方法として、ダンボール箱を利用する。箱の内側面、底面を濡れ雑巾で湿し、底面の水分に直接作品が当たらぬよう井桁状の桟を設けて乾かす。(温度25度、湿度70%以上が必要)
 俗に、一昼夜で乾固といわれるが、手に触れて指先に『さらさら』と音を感じれば乾いており、ペタと湿っぽいときは不十分であり、この折は湿しを与えて再び閉じる。


(5)素地磨き
 漆を吸い込んだ木地は、漆によって固められ漆器の素地として転化。1回目の摺漆は木肌を起こし面が荒れる。この面を(1)の木地調整と同様丹念に磨く。
 耐水ペーパーの空研ぎ(水を付けずに研ぐ)#600〜#1000による。


(6)第2回目摺漆
 木地が固められた上に施される2回目の摺漆は、素地面が幾分滑らかに漆を移行させてくれるようになるため、漆をやわらかく延ばす溶剤の分量も少なくしながら丹念に摺り込む。


(7)第2回目摺漆拭き上げ
 (3)の拭き上げ同様、漆の斑が残らぬよう均一に丹念に拭き上げる。


(8)乾燥
 (4)の乾燥から比すと幾分乾固するのも早くなる。以降、湿しを徐々に少なく調整して行く必要がある。


(9)第3回摺漆
 以降の摺漆は溶剤で薄めずに摺りこんで行く。乾燥も同時に繰り返して行い、目的の色調を得られるまで摺漆を重ねる。通常、最低5回以上。


漆1

漆2

漆3

漆4

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2 カシュー
<木製品カシュー透明仕上げ工程> 色見本の48番、51〜54番
No 工程 使用材料 作業要領 乾燥時間
(20℃の場合)
1 素地研磨 サンドペーパー#180〜240 当木(あてぎ)にペーパーを巻きつけてムラのない様に研ぐ  
2 下塗り カシュー透、カシューシンナー20〜30% ムラのない様均一に塗る 18〜20
3 下塗り研ぎ 耐水ペーパー#320 平滑になる様に研ぐ  
4 中塗り カシュー透、カシューシンナー15〜30% No2の下塗りに同じ 18〜20
5 中塗り研ぎ 耐水ペーパー#400 No3の下塗り研ぎに同じ  
6 上塗り カシュー透、カシューシンナー15〜30% ムラのない様均一に塗る  

<木製品カシューエナメル仕上げ工程> 色見本の50番、57〜92番
No 工程 使用材料 作業要領 乾燥時間
(20℃の場合)
1 素地研磨 サンドペーパー#120〜180 当木(あてぎ)にペーパーを巻きつけてムラのない様に研ぐ  
2 素地固め カシュー透、カシューシンナー50% 均一に塗り、たまりのない様素地にすわせる様に塗る 8〜10
3 下地研ぎ 耐水ペーパー#180〜240 当木にペーパーを巻き、軽く平滑に研ぐ  
4 地塗り カシューサーフェーサー、カシューシンナー20〜30% ムラのない様均一に塗る 18〜20
5 研ぎ 耐水ペーパー#240 平滑になる様均一に研ぐ  
6 下塗り カシュー樹脂エナメル、カシューシンナー15〜30% 充分に攪拌し、ムラのない様均一に塗る 18〜20
7 下塗り研ぎ 耐水ペーパー#320 平滑になる様均一に研ぐ  
8 中塗り No6の下塗りに同じ No6の下塗りに同じ 18〜20
9 中塗り研ぎ 耐水ペーパー#400 No7の下塗り研ぎに同じ  
10 上塗り No6の下塗りに同じ No6の下塗りに同じ※特に鹿埃の付着せぬ様注意する  
カシュー色見本1
カシュー色見本2
カシュー色見本3
カシュー色見本4
カシュー色見本5
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3 柿渋
 日本古来より生活の知恵として、あらゆる場面で用いられてきた『柿渋』が、今再び注目されている。竹や紙、木、布、漁網などの補強、防虫、防腐染料剤などとして古くから使われてきた。柿渋に含まれる多量のタンニンがそれらの効果をもたらしてきた訳だが、近年では化粧品や食品の添加物として用いられる程度であった。
 しかし今、柿渋のタンニンパワーが再び脚光を浴びている。京都で100年以上にわたり100%天然の柿渋を製造してきた某メーカーでは最近『塗料としての柿渋の利用が増えてきた』とコメントする。
 その製造工程は7〜9月の青い小粒の柿渋を洗浄・破砕して搾汁・ろ過したものに良質の酵母を添加、3〜10日発酵させ、殺菌、オリ引きなどを行って1〜4年熟成・貯蔵させる。その工程はワインのそれと非常に似ているらしい。事実、熟成させて生成したタンニンはポリフェノールの一種で健康に非常に良いとされている。

 この柿渋タンニンはカテキンガレート、ガロガテキンガレート、カテキンといった物質の縮合体で、分子量15,000前後の高分子縮合物、多くのフェノール性のOH基を有しており、例えば塗布されて酸素に触れることにより、高分子の強い膜をつくる。これが古来より物体の保護として多用されてきた柿シブのメカニズム、また抗菌性に非常に優れていることから防腐・防虫効果も発揮する。
 「1990年頃、著名な建築家の方が内装仕上げに柿渋を用い、独特の色合いや深味のある仕上がりが注目され、塗料としての利用が再び広がり始めた。そして今、そうした意匠性に加え、健康住宅の仕上げ材としての需要が急速に増えてきた。それ自体が人の健康に役立つといったタンニンパワーは一方で様々な化学物質を吸着する効果も備えている。事実、柿渋を塗ったことでアトピーが治ったという報告も寄せられている」とのことです。

 (『日本塗料新聞』から抜粋)

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